この記事でわかること
- ビットコインの仕組み
- ビットコインに価値が生まれる理由
- ビットコインを購入する方法
この記事では、以上の3点について詳しく解説していきます。
ビットコインについてよく知らない方でも分かりやすい内容にしてあるので、是非気軽に読んでみてください。
ビットコインとは?
ビットコイン(BTC)とは、仮想通貨(暗号資産)の一種で、その中で時価総額1位のコインとなっています。
ここで「仮想通貨」とはインターネット上で使用できるお金のことで、「資金決済に関する法律」によると以下のように定義されています。
・物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの(第1号)
・不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの(第2号)
「資金決済に関する法律」第2条第5項
これを簡潔にまとめると次のようなことが言えます。
仮想通貨とは?
仮想通貨とは、下記の3つの条件を満たす財産的価値である
- 不特定の者に対して使用できる
- 電子的に記録、移転ができる
- 法定通貨と相互に交換ができる
そのような仮想通貨の1つがビットコインです。
仮想通貨はビットコインの他にもたくさんあり、代表的なものだとイーサリアムやリップルなどがあります。
どれも同じ仮想通貨ですが、仕組みや目的にそれぞれ違いがあります。
今回紹介するビットコインは、価値の保存や交換に向いていると言われています。
ビットコインの仕組み
ビットコインは、現金のように実体を持つものではありません。
ビットコインは「AからBに1BTCが送られた」という取引の情報、そして「Aは10BTCを持っている」という残高の情報が共有されることによって成り立っています。
その情報の信頼性がどのように担保されているのか、また、なぜそこに価値が生まれるのかについて解説していきます。
ブロックチェーン技術
ブロックチェーン技術は、ビットコインの取引情報や残高情報を正確に記録し共有するために使われている技術のことです。
もちろん、今までにもそのような技術がありましたが、ブロックチェーンが画期的なのは管理者を必要としないことです。
今までは、取引情報や残高情報を記録するために管理者が必要でした。
例えばApple PayやLINE Payなどの電子マネーでは、AppleやLINEが管理者となってそれぞれ取引情報や残高情報を記録しています。
また、アメリカドルや日本円にも中央銀行という中央管理者が存在しています。
ビットコインがすごいのは、中央集権型ではなく分散管理型の貨幣であるという点にあります。
P2P(ピアツーピア)
ビットコインは、P2P(ピアツーピア)というネットワークによって管理されています。
P2Pとは、自主的に参加したコンピューターの集まりのことで、2022年6月現在で約15000個のコンピューターがP2Pに参加しています(https://bitnodes.io)。
それらのコンピューターはノード(node)と呼ばれています。
それぞれのノードがビットコインの取引データを持っており、取引情報が正しいかどうかを随時チェックしています。
ハッシュ関数
ブロックチェーンの暗号化技術には、ハッシュ関数が用いられています。
あるデータをハッシュ関数によって暗号化すると、ハッシュ値を導くことが出来ます。
しかし、ハッシュ値から元のデータを復元することはできません。
つまり、ハッシュ関数はデータからハッシュ値への一方性処理となっています。
これがブロックチェーンの運用やビットコインの送金に使用されており、ビットコインの安全性を保っています。
なぜビットコインに価値が生まれるのか?
ビットコインは通常の貨幣のように実体を持たないにも関わらず、なぜ価値が生まれるのでしょうか?
ここでは、そんな疑問を解決していきます。
ビットコインの価値は保証されているのか?
ビットコインの価値は何によって保証されているのでしょうか?
実は、ビットコインの価値は何かしらによって保証されているわけではありません。
しかしこれはビットコインに限ったことではなく、一般的な通貨についても同じことが言えます。
現在の日本円は兌換紙幣ではないため、銀行に持って行っても金と交換してくれることはありません。
その意味では、日本円も価値の保証がありません。
しかし、日本円がお金として使用できるのは「欲しいものを買うときに販売者はこのお金を受け取ってくれるはずだ」という共通した信念があるからです。
したがって「これは人々の間でお金として使えるのではないか」という信念が生まれれば、それはお金として価値を持つようになります。
お金としての3要素
何かをお金として使うためには、以下の3つの要素が必要になります。
お金の3つの要素
- 交換の媒介
- 価値の尺度
- 価値の保存
ビットコインはこれらの3要素を満たしているため、お金として使うことができます。
それぞれの要素について、簡単に説明していきます。
交換の媒介
交換の媒介とは、お金を媒介として欲しいものを手に入れることができる機能のことです。
ビットコインも交換の媒介としての機能を持っています。
初めてビットコインがものと交換できたのは2010年5月22日のことです。
その歴史的な日は「ビットコイン・ピザ・デイ(Bitcoin Pizza Day)」と呼ばれており、ピザ2枚と10000BTC(現在は約300億円相当)が交換されました。
価値の尺度
価値の尺度とは、金額を表示することであらゆるものの価値を表わすことができる機能のことです。
ビットコインにもBTCという単位があり、これは円や$と同じように価値の尺度を表します。
価値の保存
価値の保存とは、お金の価値を貯めておくことができる機能のことです。
通常のお金は銀行に預けるなどして保存することができます。
ビットコインはインターネット上の情報なので、通常の貨幣と同様に劣化することなく保存することができます。
ビットコインを購入する方法
ビットコインは、仮想通貨取引所で口座を開設するだけで売買することができます。
仮想通貨取引所であるビットフライヤーでは、口座開設のための登録は10分程度で完了することができ、本人確認の審査のあとに仮想通貨を買うことができるようになります。
詳しい口座開設方法については以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、ビットコインの仕組みについてわかりやすく解説しました。
ビットコインはブロックチェーン技術によって運営されており、次のような特徴があります。
ポイント
- 従来のような中央管理型ではなく分散管理型の通貨である。
- P2Pネットワーク内の15000個のノードによって管理されている。
- ハッシュ関数による暗号化で情報が守られている。
- お金としての3つの要素を全て満たしている。
解説は以上になります。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。