この記事では、デディカアルテを購入し実際に使っている筆者が上記4点について徹底解説していきます!
結論として、デディカアルテを買って良かったです。
カフェラテやエスプレッソが好きで「少しの手間はかかっても良いから自分でも作りたい」という方にはピッタリのエスプレッソメーカーだと思います!
別記事では、ボトムレスフィルターを使ってクレマを出すコツを解説しているので、ぜひご覧ください。
デディカアルテの特徴
名称 | デディカアルテ EC885J |
定価 | 54,800円(税込) |
メーカー | デロンギ |
ポンプ圧 | 15気圧 |
抽出気圧 | 9気圧 |
電圧 | 100V |
消費電力 | 1300W |
寸法 | 幅:150mm 奥行:330mm 高さ:305mm |
重量 | 4.0Kg |
デディカアルテは2023年4月にデロンギから発売された半自動のエスプレッソメーカーです。
特徴としては高い性能とスタイリッシュな外観が挙げられます。
90度かつ9気圧でエスプレッソを淹れ、スチームミルクを作ることができるので、家でも美味しいエスプレッソやカフェラテを楽しめます。
―外観―
デディカアルテの使い方
デディカアルテの使い方は本当に簡単で、いつでもすぐにエスプレッソを淹れることができます。
ここでは、
- エスプレッソの淹れ方
- スチームミルクの作り方
- 使用後のお手入れ方法
について解説していきます!
エスプレッソの淹れ方
まずは、デディカアルテのエスプレッソの淹れ方を解説していきます。
手順は以下のとおりです。
エスプレッソを淹れる手順
- タンクに水を入れる
- 電源ボタンを入れて約40秒待つ
- 数回お湯を出して抽出口を温める
- フィルターをセットして抽出開始
それぞれの項目について簡単に解説していきます。
タンクに水を入れる
初めにタンクに水を入れます。
タンクは取り外しできるので、水道から直接入れることもできます。
電源ボタンを押して約40秒待つ
続いて、正面から見て右側にある電源ボタンを押します。
すると
- シングル抽出ボタン(左側)
- ダブル抽出ボタン(真ん中)
が点滅します。
点滅=準備中の合図で、機械内部を予熱している状態です。
約40秒ほどするとお湯を抽出する準備が完了し、点滅から点灯へと変わります。
フィルターに粉をセットする
マシンが準備できるのを待っている間に、フィルターに粉を詰めていきます。
※この作業は予めやっておいても大丈夫です。
粉の量はコーヒー豆の焙煎度合いなどによって変わってきますが、だいたい15gです。
また、デディカアルテには金属製のタンパーなどが付属しているので、基本的に粉があればエスプレッソを淹れることができます。
ただ、下記のように、ある程度の道具を揃えておくと便利です。
おすすめの道具については後述するので、もし良ければ参考にしてください!
数回お湯を出して抽出口を温める
準備が完了したら、
- シングル抽出ボタン(左側)
- ダブル抽出ボタン(真ん中)
のどちらかを押してお湯だけを出します。
これにより、マシンの給湯口が温まり、温度が高いエスプレッソを抽出できるようになります。
フィルターをセットして抽出開始
いよいよ、フィルターを取り付けエスプレッソを抽出します。
フィルターの取り付けが完了したら、抽出ボタンを押すとエスプレッソの抽出が開始されます。
こんな感じでエスプレッソが抽出されます!
以上でエスプレッソの抽出は完了です。
スチームミルクの作り方
スチームミルクを作る手順は以下のとおりです。
スチームミルクを作る手順
- スチームボタンを押す
- スチーム内部の余分な水分を抜く
- スチームミルクを作る
- 本体を冷却する(連続で使用する場合)
それぞれの項目について簡単に解説していきます。
スチームボタンを押す
まずは、スチームボタン(右側)を押してスチームを準備します。
このとき、タンクに水が入っているかも確認しておきましょう。
エスプレッソのときと同様に、準備中はスチームボタンが点滅、準備が完了すると点灯に代わります。
スチーム内部の余分な水分を抜く
スチームボタンが点灯し準備が完了したら、スチーム内部の余分な水分を抜きます。
スチームノズルの下に適当な容器を置いて、3~5秒ほどスチームつまみを開くだけでOKです。
スチームミルクを作る
続いて、スチームミルクを作ります。
ミルクジャグにスチームノズルを入れ、先ほどと同様にスチームつまみを開きます。
スチームミルクの作り方については以下の動画が分かりやすいので参考にしてみてください。
まだ僕は全然うまく作れないんですけどね...
あとは上記のようにエスプレッソにスチームミルクを入れたらカフェラテの完成です!
本体を冷却する(連続で使用する場合)
スチームを連続で使用する場合は、スチームノズルを冷却する必要があります。
この際、お湯が勢いよくノズルから出てくるので注意してください。
※これを行わないと、約10分間待つか、あるいは電源を切るかしないとエスプレッソの抽出ができなくなります。
これは正直ちょっとめんどくさいです(笑)
使用後のお手入れ
使用後のお手入れは、下記の3つとなります。
使用後のお手入れ
- 給湯口のお手入れ
- スチームノズルのお手入れ
- 一部器具の水洗い
もちろん、お手入れは使用した部分のみでOKです。
例えば、エスプレッソしか作らなかった場合はスチームノズルのお手入れは必要ありません。
給湯口のお手入れ
エスプレッソ抽出後のお手入れは下記の2点のみです。
- フィルターを取り付けずにダブル抽出ボタン(真ん中)を押してお湯を出す
- 給湯口をキッチンペーパーやタオルなどで拭く
説明書には毎回ではなく「必要なときに行うお手入れ」と書かれていますが、使用後はコーヒー粉が給湯口に付いていることがほとんどです。
そのため、個人的には給湯口のお手入れは毎回やるようにしています。
スチームノズルのお手入れ
スチームノズルは下記の手順で洗浄します。
スチームミルクを作るのと同様の手順で行います。
これにより、内部に付着している牛乳を取り除くので、スチームミルクを作ったあとは毎回行うようにしてください。
一部器具の水洗い
もし汚れている器具があれば、水洗いをします。
水洗い可能な器具は下記のとおりです。
本体は水洗いできないので注意してください。
以上で使用後のお手入れは完了になります!
デディカアルテのいまいちだった点
デディカアルテを実際に使ってみて、全体的に満足しており不満点はほとんどありませんでした。
特に機能性が高くデザインも良いのが気に入っています。
ただ、購入直後に不安に思った点を1つ挙げるとするならば
フィルターの取り付けがめちゃくちゃ固かった
ということです。
男性の僕でも回すのにかなり力が必要で、力の入れ過ぎで壊れるんじゃないかと思ったほどでした。
説明書には「真ん中まで回らないことがありますが不良ではないので無理に回さない」としか書いておらず、少し困りました。
不安になって調べるとフィルターが固いという口コミは価格.comやAmazonのレビューで数件見つかり、中にはフィルターをやすりで削って装着できるようにしたという方もいました。
しかし、この固さは使っていくうちに解消されます。
デロンギから届いた「よくあるご質問集」というメールにも、以下のように書いてありました。
ご購入直後は、真正面の位置までハンドルを回す際に固さを感じることがありますが、使用していく中で馴染んでいきます。
おそらく、個体によっても取り付けの固さには差があるとは思いますが、上記のとおり使っていくうちに回しやすくなってきます。
僕の場合も、最初は真ん中まで回らないくらい固かったですが、現在は問題なく回ります。
ですので、デディカアルテのフィルターが固すぎてもご安心ください。
デディカアルテと旧モデル/他モデルとの違い
続いて、デディカアルテと下記モデルの違いを解説していきます。
- デディカ(旧モデル)
- スティローザ
どのエスプレッソマシンを買おうか悩んでいる方は参考にしてみてください!
デディカ(旧モデル)との違い
デディカ(EC680)はデディカアルテ(EC885J)の旧モデルで、機能に関してはほとんど変わらないそうです。
両者の違いは以下のとおりです。
両者においてエスプレッソを淹れる性能に関しては変化がないと思われるため、そこまでスチームミルクにこだわらないならば旧モデルのデディカで十分だと思います。
ただ、最近はデディカもデディカアルテとほとんど変わらない値段で販売されていることもあるため、価格を踏まえながら選ぶと良いでしょう。
スチームノズルが進化した
まず、デディカはスチームノズルが短いのに対し、デディカアルテはスチームノズルがかなり長いです。
そのため、デディカアルテのほうがスチームミルクを作りやすいということが言えます。
付属品が豪華になった
また、デディカアルテはデディカに比べて付属品が豪華になっています。
具体的には、
- 金属製タンパー
- ミルクジャグ
が付いてくるようになりました。
これで、特に追加で備品を購入せずともエスプレッソを作れるようになりました。
また、付属のフィルターに入るコーヒー粉の容量が若干多くなったという違いもあるようです。
スティローザとの違い
スティローザ(EC235J-BK)はデロンギが販売しているデディカアルテよりも価格の低いモデルになります。
デディカアルテとスティローザの違いは以下のとおりです。
これは、デディカアルテのほうが「サーモブロックボイラー」という性能の高いボイラーを使用しているからだと思われます。
また、エスプレッソを淹れる性能に関しては、目立った違いは無いと言われています。
スチームの強さ
デディカアルテとスティローザはミルクを作るためのスチームの強さに違いがあります。
デディカアルテはスチームミルクを作るのに約40秒かかりますが、スティローザは約1分かかります。
立ち上がりの早さ
デディカアルテとスティローザは立ち上がりの早さも違います。
デディカアルテは予熱を開始してから約40秒でエスプレッソを淹れる準備が完了しますが、スティローザは準備完了まで約2分半かかります。
デディカアルテと一緒に買うと便利な道具
それでは、デディカアルテと一緒に買うと便利な道具を紹介していきます!
おすすめの道具は下記の3つです。
- ボトムレスフィルター
- コーヒーグラインダー
- ディストリビューター
それぞれ、僕が使っている道具やおすすめの道具も紹介していきます!
コーヒーグラインダー
電動グラインダー
エスプレッソ用の電動グラインダーはソリスの「スカラプラス SK1661」がおすすめです。
残念ながら僕は持っていませんが、エスプレッソの解説動画を出しているRed Stone CoffeeさんやLBO 山下翔也さんがおすすめしていますので、1万円台で選ぶなら間違いないです!
手動グラインダー
僕が使っている手動グラインダーはJP-Proというものですが、コスパで選ぶなら圧倒的にタイムモアがおすすめです。
タイムモアも現在は多くの種類が発売されていますが、おすすめは「C3S MAX」
理由は高性能かつ大容量である点です。
このような手動のコーヒーミルは、エスプレッソに加えてハンドドリップも淹れる方に向いていると言えるでしょう。
ボトムレスフィルター
ボトムレスフィルターとは、フィルターの底に何も付いていないシンプルなフィルターのことです。
実はデディカアルテに付属しているフィルターはクレマ増幅弁が付いており、これがエスプレッソの味を損なうと言われています。
クレマ増幅弁とは?
クレマ増幅弁とは、エスプレッソのクレマのような泡を作り出すための装置のこと。
デディカアルテ付属のフィルターは抽出されたエスプレッソが1つの穴を通り、それが勢いよく内部のプラ部分に当たることで強制的にクレマが作られるようになっています。
これは、どのようにエスプレッソを淹れても一定の「クレマ」を作れるため、家庭用向きの機能であるとも言えます。
より本物に近いエスプレッソを飲みたい方はボトムレスフィルターを検討しても良いでしょう。
僕は上記に紹介しているLa mellow(ラ・メロウ)のボトムレスフィルターを問題なく使えているので、購入の参考にしてみてください!
購入する際の注意点として、51mmのものでEC885J(デディカアルテ)に対応している製品を選ぶようにしましょう。
ディストリビューター
ディストリビューターとは、フィルターバスケットに詰めたコーヒー粉を均一にするための道具です。
使い方としては、バスケットにコーヒー粉を入れたあとにディストリビューターを上に乗せくるくる回すだけです。
これを使ったら、その後のタンピングもやりやすくなりました。
まとめ
この記事では、実際に購入したデディカアルテを徹底レビューしました!
ポイントは以下のとおりです。
ポイント
デディカアルテのエスプレッソの淹れ方
- タンクに水を入れる
- 電源ボタンを入れて約40秒待つ
- 数回お湯を出して抽出口を温める
- フィルターをセットして抽出開始
デディカアルテのスチームミルクの作り方
- スチームボタンを押す
- スチーム内部の余分な水分を抜く
- スチームミルクを作る
- 本体を冷却する(連続で使用する場合)
使用後に必要なお手入れ
- 給湯口のお手入れ
- スチームノズルのお手入れ
- 一部器具の水洗い
使用感
購入初期はフィルターが固かったのが難点だったが、それ以外は不満無し
他の機種との違い
- デディカ(EC680):スチームノズルの長さや付属品
- スティローザ(EC235J):ボイラーの性能や外観
デディカアルテと一緒に買うと便利な道具
- ボトムレスフィルター
- コーヒーグラインダー
- ディストリビューター
最後まで読んでくださりありがとうございました。
デディカアルテに関して質問などございましたらお気軽にコメントやお問い合わせページでご質問ください。
本記事作成の参考にさせていただいた動画も貼っておきますので、興味があれば是非ご覧ください。