この記事では、手動のコーヒーミルを購入するために徹底的に調べまくった筆者が「本当におすすめできるコーヒーミル」を価格別に解説していきます。
結論から言うと、最もおすすめできるコーヒーミルはコスパが高い以下の2つです。
KINGrinder K0 【5351円】
タイムモア C2【7980円】
この2つの中から選べば間違いありません。
また、コーヒーミルを選ぶ際は次のことを覚えておくと失敗しにくいです。
- コーヒー豆約10gで1人分の粉を挽くことができる
容量が20gのミルだと2人分、30gのミルだと3人分を一度に挽ける
- ステンレスの刃は水洗いできない
- セラミックの刃は水洗いできる
- セラミックの刃よりもステンレスの刃のほうが性能が高い
(ステンレスは挽く時間が早く、粒度も均一になりやすい)
- 粉受けが金属製だと耐久性は高いが静電気で粉が張り付く
(価格の高いミルはほとんどが金属製)
- 粒度を外部で調節できるものは分解・組み立てが複雑なことが多い
参考までに、今回ご紹介するコーヒーミルのブランドの一覧も下に載せておきます。
【今回ご紹介するコーヒーミルのブランド】
カリタ | 日本のコーヒー機器総合メーカー |
ハリオ | 日本の耐熱ガラスメーカーで、コーヒー関連商品にも力を入れている |
ポーレックス | セラミック製造技術を生かしてコーヒーミルを製造しているブランド 高品質のセラミックのミルを買うならここ |
タイムモア | 2012年に中国で設立されたコーヒー器具のブランド 多くのYouTubeやブログでコスパ最強と名高い |
KINGrinder (キングラインダー) | コスパ最強と言われていたタイムモアの地位を脅かす2020年中国発のブランド タイムモアよりもコスパが高い |
1Zpresso (イージープレッソ) | 台湾発で高品質・高級路線のコーヒーミルブランド 全体的に価格が高くなってしまうがそのぶん性能も高い |
コマンダンテ | ドイツのコーヒーミルメーカー 性能は高いが品薄状態が続いておりプレミア価格となっている |
5000円以下のおすすめコーヒーミル
5000円以下のコーヒーミルについては
- とりあえずコーヒー豆を挽きたいひと向け
- 日本メーカーである「カリタ」や「ハリオ」を選べば間違いない
- 1つ価格帯を上げて「タイムモア」や「KINGrinder」のミルを買えば、性能が何倍も上がるのでおすすめ
ということが言えます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
カリタ KH-3AM
商品名 | KH-3AM |
ブランド | カリタ |
Amazon価格 | 2580円 |
容量 | 35g (粉受け容量は55g) |
刃の材質 | 鋳鉄 |
日本のコーヒー機器総合メーカーであるカリタが販売している入門用コーヒーミル。
特徴としては
- 価格が2580円とお手頃
- デザインが良い
- 容量が多いので一度で3人分を挽ける
- 蓋が付いていないので豆が飛び散ってしまうことがある
という点が挙げられます。
とりあえずコーヒー豆を挽いてみたいというひとにはぴったりだと思います。
カリタは他にも同じ価格帯でデザインの異なるミルを出しているので、デザインが気に入ったものを購入すると良いでしょう。
Amazonでカリタのコーヒーミル一覧を見てみるハリオ コーヒーミル・セラミックスリム
商品名 | コーヒーミル・セラミックスリム (MSS-1TB) |
ブランド | ハリオ |
価格 | 3300円 |
容量 | 24g |
刃の材質 | セラミック |
こちらも日本のメーカーであるハリオが販売している入門用コーヒーミル。
先に紹介したカリタのコーヒーミルとの主な違いは
- 蓋が付いているので豆が飛び散らない
- 受け皿が透明なので落ちてきた粉が見える
- 容量がやや少ない
- 手で持ちながら挽きやすい
という4点です。
カリタのミルと比べて性能に大きな違いはないため、好みで選んでもらって大丈夫です。
私はこの商品より大きいモデルの「ハリオ・スケルトンミル」を購入したことがあるのですが、ガラス製の受け皿がすぐに欠けてしまったため、そちらはおすすめはできません。
ご紹介している「セラミックスリム」は受け皿がプラスチックなので破損の心配が少ないと思います。
5000円~1万円のおすすめコーヒーミル
5000円~1万円のコーヒーミルについては
- この価格帯のミルが1番コスパが高い
- 「タイムモア C2」もしくは「KINGrinder K0」を選んでおけば間違いない
- 豆を挽き終わる時間が圧倒的に短くなる
ということが言えます。
個人的には、初めてコーヒーミルを購入するならこの価格帯をおすすめしたいです。
特にコスパが高いのは「タイムモア」と「KINGrinder」のコーヒーミルとなっています。
KINGrinder K0
商品名 | K0 |
ブランド | KINGrinder |
価格 | 5351円 |
容量 | 20g |
刃の材質 | ステンレス |
2020年に設立された中国のメーカーである「KINGrinder」の入門モデル。
コーヒー豆専門店の「Nif Coffee」の動画によると、粉を挽く性能に関しては「タイムモア C2」もしくは「タイムモア C3」と同等であると言われています。
つまり、現時点でコスパ最強のコーヒーミル。
特徴としては
- 160段階の粒度調節
- 性能の高いステンレス刃
- 公式はエスプレッソをおすすめしていない
という点が挙げられます。
人気が上がっているゆえにAmazonでは売り切れになっていることが多いので注意してください。
エスプレッソも使用する予定のある方には次に紹介する「タイムモア C2」がおすすめです。
タイムモア C2
商品名 | C2 |
ブランド | タイムモア |
価格 | 7920円 |
容量 | 20g |
刃の材質 | ステンレス |
「タイムモア C2」は多くのブログやYouTubeチャンネルで1番おすすめされているコーヒーミルです。
初めてコーヒーミルを買うひとにとっては間違いない選択肢であると言えるでしょう。
特徴としては
- コスパ最強と名高い
- 36段階の粒度調節
- 粗挽きから細挽きまで幅広く対応(エスプレッソにも対応)
- 容量が20gと若干少ない
という点が挙げられます。
「タイムモア C2」がコスパ最強と名高い理由は、コーヒー粉の粒度が均一(美味しくなる)、挽き終わりが早い、刃の切れ味が良い、という点にあります。
また、こちらは「KINGrinder K0」とは異なりエスプレッソにも対応しています。
最近は「KINGrinder」のコスパが異常に高くなっているものの、これまで多くの人に使われてきた実績を考えると安心して買うことができるコーヒーミルだと思います。
タイムモア C2MAX
商品名 | C2MAX |
ブランド | タイムモア |
価格 | 9460円 |
容量 | 30g |
刃の材質 | ステンレス |
先ほど紹介した「タイムモア C2」の性能は変わらずに容量が30gと大きくなったモデル。
一度に30gのコーヒー豆を挽くことができるので、3人分程度のコーヒーを淹れることが多い方におすすめです。
タイムモア C3
商品名 | C3 |
ブランド | タイムモア |
価格 | 9460円 |
容量 | 20g |
刃の材質 | ステンレス(S2C660臼刃) |
新開発「S2C(Spike to Cut)臼刃」という刃を採用することで「タイムモア C2」よりも微粉の発生を抑えたモデル。
つまり、「タイムモア C2」よりも刃が進化したバージョンです。
粒度調節は36段階と同様。
色はマットブラックでかっこいい。
ポーレックス コーヒーミル2
商品名 | コーヒーミル 2 |
ブランド | ポーレックス |
価格 | 7590円 |
容量 | 30g |
刃の材質 | セラミック |
日本のメーカーである「ポーレックスジャパン」が製造しているコーヒーミル。
特徴としては
- 日本製で高品質のセラミック刃
- セラミック刃なので水洗いができる
- 性能はステンレス刃に劣る
- キャンプなどのアウトドアでの使用が想定されている
という4点が挙げられます。
キャンプなどでガシガシ使いたい方や、高性能のセラミック刃コーヒーミルが欲しい方におすすめです。
ただし、セラミック刃はすり潰すように豆を挽くので、豆を切るように挽けるステンレス刃の「タイムモア」や「KINGrinder」のミルと比べたら性能が劣ってしまうとは思います。
1万円~2万円のおすすめコーヒーミル
1万円~2万円のコーヒーミルについては
- 5000円~1万円のコーヒーミルよりも大きく性能が上がるということはない
- メーカーそれぞれの個性が出てくる
ということが言えます。
5000円~1万円のコーヒーミルでは物足りなくなってきた方や、より高性能のコーヒーミルが欲しい方におすすめの価格帯となっています。
タイムモア C3MAX
商品名 | C3MAX |
ブランド | タイムモア |
価格 | 10980円 |
容量 | 30g |
刃の材質 | ステンレス(S2C660臼刃) |
先ほど紹介した「タイムモア C3」の性能は変わらずに容量が30gと大きくなったモデル。
一度に30gのコーヒー豆を挽くことができるので、3人分程度のコーヒーを淹れることが多い方におすすめです。
タイムモア C3 Pro
商品名 | C3 Pro |
ブランド | タイムモア |
価格 | 12870円 |
容量 | 20g |
刃の材質 | ステンレス(S2C660臼刃) |
簡単に言うと、「タイムモア C3 Pro」は「タイムモア C3」のハンドルが折りたためるようになったモデルです。
両者の違いとしては
- 「C3 Pro」はタイムモア社の特許技術である折り畳みハンドル式
- 内部構造が若干変化した
という点が挙げられます。
ただし、粒度調節は36段階と変わりなく、刃についても「C3」と同じになっています。
折り畳み式ハンドルで収納しやすいコーヒーミルが欲しい方におすすめです。
KINGrinder K6
商品名 | K6 |
ブランド | KINGrinder |
価格 | 14588円 |
容量 | 35g |
刃の材質 | ステンレス |
コーヒーミル界の超新星「KINGrinder」の最上級モデル。
コーヒー豆専門店の「Nif Coffeeさん」の動画によると、業務用のエスプレッソマシンで味の調整ができるほど性能が高いということが言われています。
要するに、粒度の均一性がめちゃくちゃ高い。
特徴としては
- 240段階の粒度調節
- 外部で粒度調節ができる
- コスパ最強クラス
- 分解が大変
という点が挙げられます。
コスパは間違いなく高いのですが、外部で粒度調節が可能なゆえに分解・組み立てが大変ということが「Nif Coffeeさんの動画」や「Kenken Coffeeさんの動画」で指摘されていました。
コーヒーミルの構造としては、次に紹介する「1Zpresso」の製品と似ています。
おそらく、コスパと最高クラスの性能を重視するならこちらの「K 6」が第一候補になると思います。
1Zpresso X-Pro
商品名 | X-Pro |
ブランド | 1Zpresso |
価格 | 19980円 |
容量 | 25~30g |
刃の材質 | ステンレス |
高品質なコーヒーミルを販売する台湾発のブランド「1Zpresso」の中で1番お手頃な最新モデル。
それと同時に、「1Zpresso」で1番コスパの高いモデルでもあります。
1Zpressoの日本向けモデルである「JP-Pro」は4万円を超えてきますからね…
そんな「1Zpresso X-Pro」の特徴は
- 300段階の粒度調節
- 外部で粒度調節ができる
- 他の1Zpressoの製品に比べて分解・組み立てが簡単かつコンパクト
となっています。
後で紹介する「JP-Pro」はこの2倍の価格なのに粒度調節が120段階しかありません。
(それでも十分多い)
それを踏まえると、やはり「1Zpresso」の中で1番におすすめしたいのはこの「X-Pro」になります。
また、運が良ければAmazonで20%オフのクーポンが使えることがあります。
下記の画像の赤枠内のように「クーポン」の記載があれば、購入する際にチェックを付けてクーポンを使用しましょう。
20%オフの1万6000円で買えることができるならば即買い必須のコーヒーミルであると言えます。
2万円以上のおすすめコーヒーミル
2万円以上のコーヒーミルについては
- 刃の性能が最高クラス
- ここまで来たらもうデザインで選びたい
ということが言えます。
2万円以上のコーヒーミルを買うなら気に入ったデザインを選んで長く使うのがおすすめです。
分解のしやすさ、容量、機能性が若干違ってくるので、その点を確認すると良いでしょう。
タイムモア X Lite
商品名 | X Lite |
ブランド | タイムモア |
価格 | 22968円 |
容量 | 30~35g |
刃の材質 | ステンレス(S2C880臼刃) |
「タイムモア X Lite」は次に紹介する「タイムモア X」の軽量化バージョン。
エスプレッソ性能としては「タイムモア X」のほうが高いものの、エスプレッソの味を細かく調整したい方でなければ気にすることはないと思います。
特徴としては
- 「タイムモア X」よりも軽い
- 刃の性能としては「C3」<「X Lite」<「X」
- 容量も30g~35gと大きい
- ハンドルは折り畳み式ではない
という点が挙げられます。
気軽に高性能の手挽きコーヒーミルが使えるというのが「タイムモア X Lite」の強みになっています。
タイムモア X
商品名 | X |
ブランド | タイムモア |
価格 | 31900円 |
容量 | 30g |
刃の材質 | ステンレス(E&B刃) |
「タイムモア」の中で最高級のコーヒーミル。
コーヒー専門店である「暮らしと珈琲さん」の動画では、2022年のコーヒーミルの中で「タイムモア X」が1番であると言われていました。
刃はエスプレッソに細かく対応できる「E&B(Espresso & Brewing)刃」が採用されています。
タイムモアの技術が詰まったミルであると言えるでしょう。
そんな「タイムモア X」は
- タイムモア社の特許技術である折り畳み式ハンドル
- エスプレッソ用に豆を挽くのにも向いている
- ハンドルを回すのが軽い
- 92段階の粒度調節
- デザインがかっこいい
- 「1Zpresso」に比べて分解・組み立てが簡単
という良さがあります。
これらの機能性やデザインが「タイムモア X」のおすすめポイントとなっています。
ただし、ハンドルを回すのが軽い分、「JP-Pro」と比べると豆を挽くのに多少時間がかかります。
1Zpresso JP-Pro
商品名 | JP-Pro |
ブランド | 1Zpresso/Plusmotion |
価格 | 43780円 |
容量 | 35~40g |
刃の材質 | ステンレス |
日本のコーヒー器具ブランド「Plusmotion」と「1Zpresso」が共同して発売したコーヒーミル。
「JP-PRo」は粒度調節が120段階できるのですが、価格が半額で粒度調節が約300段階の「X-Pro」が2022年に発売されてしまったので「JP-Pro」の強みは薄れてきました。
そんな「JP-Pro」の特徴は
- 最高品質
- 挽く時間が早い
- 120段階の粒度調節
- 外部で粒度調節ができる
- 分解・組み立ては少し複雑
という点が挙げられます。
「JP-Pro」は他の高級ミルと比べても、豆を挽き終わるまでの時間が短いという点がおすすめポイントです。
ただし、男性にとってはハンドルを回すのが苦ではないと思いますが、女性にとってはハンドルを回すのが少し重く感じるかもしれません。
コマンダンテ C40 MK4
商品名 | C40 MK4 |
ブランド | コマンダンテ |
価格 | 約4万円~5万円 |
容量 | 40g |
刃の材質 | ステンレス |
コマンダンテは、長年トップに君臨し続けてきたコーヒーミルブランド。
コーヒー研究家の岩崎泰三さんの動画では「史上最高の手挽きコーヒーミル」だと言われています。
最近は「タイムモア」「1Zpresso」などの高性能コーヒーミルがどんどん出てきているので、コマンダンテの優位性が怪しくなっている気はします。
特徴としては
- 最高品質
- 粉受けがガラス/プラスチックの2種類なので静電気の心配がない
(ガラスの耐久性は少し心配) - 分解・組み立てが簡単
- 品薄状態でプレミア価格になっていて、正直高すぎる
という点が挙げられます。
デザインや機能性に惹かれた方にはおすすめできますが、現在のプレミア価格は高すぎるので「1Zpresso」や「タイムモア」を選択肢にした方が良いかもしれません。
しかし、プレミア価格にも関わらず根強い人気があるのは事実です。
まとめ
この記事では、本当におすすめできるコーヒーミル15選について解説してきました。
その中でも特におすすめしたいのが「タイムモア C2」と「KINGrinder K0」になります。
是非、コーヒーミルを買うときの参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。