この記事では、デディカアルテを使用している筆者が上記2点について詳しく解説していきます。
他の家庭用エスプレッソマシンを使用している方の参考にもなると思うので、ぜひ参考にしてみてください!
別記事ではデディカアルテのレビューもしているので、興味のある方はご覧ください。
デディカアルテにボトムレスフィルターが必須と言われる理由
なぜ、デディカアルテを含むデロンギの家庭用エスプレッソマシンには「ボトムレスフィルターが必須」と言われるのでしょうか?
実は、デディカアルテに付属しているフィルターにはクレマ増幅弁というのものが付いています。
クレマ増幅弁とは?
クレマ増幅弁とは、エスプレッソのクレマのような泡を作り出すための装置のこと。
デディカアルテ付属のフィルターは抽出されたエスプレッソが1つの穴を通り、それが勢いよく内部のプラ部分に当たることで強制的にクレマが作られるようになっています。
クレマ増幅弁の良いところは、誰がエスプレッソを淹れてもクレマのような泡を作り出せること。
誰でも手軽にエスプレッソを楽しむことができます。
しかし、クレマ増幅弁によりキメの粗い泡ができたり、エスプレッソの風味が損なわれたりしてしまうと言われています。
そのため、より美味しいエスプレッソを作るにはボトムレスフィルターが必要となってきます。
ボトムレスフィルターとは?
ボトムレスフィルターとは、底に何も付いていないフィルターのことで、抽出したエスプレッソがそのまま落ちてくるのが特徴。
僕が使用しているのは La mellow(ラ・メロウ)のボトムレスフィルターで、問題なくエスプレッソを抽出できています。
下記にリンクを貼っておきますので、もしボトムレスフィルター選びで迷っている方がいたら参考にしてみてください。
また、ボトムレスフィルターを購入する際の注意点として、お使いのマシンに合ったものを選ぶ必要があります。
マシンの品番と照合してから購入するようにしましょう。
ボトムレスフィルターでクレマを出す5つのコツ
続いて、ボトムレスフィルターを使ってクレマを出すコツについて解説していきます。
それは以下の5点になります。
クレマを出す3つのコツ
- クレマの出やすいコーヒー豆を使う
- コーヒー豆は淹れる直前に細かく挽く
- タンピング圧は15kg~20kg
- 抽出前にマシンを予熱する
- シングルよりもダブルで淹れる
では、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
クレマの出やすいコーヒー豆を使う
1つ目のコツは、クレマの出やすいコーヒー豆を使用することです。
一般的に、以下の特徴を持つ豆はクレマが出やすいと言われています。
クレマを出すうえでコーヒー豆は最も重要です。
僕も最初は普通のコーヒー豆を使用していたのですが、なかなかうまくクレマが出ず、粒度やタンピング圧を調整してもダメでした。
そんなときRed Stone Coffeeさんのイタリアーノブレンドを使用したら、めちゃくちゃクレマが出てびっくりしました。
そのため、エスプレッソを作るときは専用の豆を買うのがおすすめです。
楽天などの通販サイトでもエスプレッソ用のこだわった豆は販売されているので、そちらをチェックするのもおすすめです。
コーヒー豆は淹れる直前に細かく挽く
2つ目のコツは、エスプレッソを淹れる直前に自分でコーヒー豆を細かく挽くことです。
クレマはコーヒー豆に含まれる炭酸ガスが抽出されたものになりますが、コーヒー粉の状態では炭酸ガスがどんどん抜けてしまいます。
そのため、コーヒー豆の状態で購入し、淹れる直前に挽くのがコツとなります。
また、ボトムレスフィルターを使って粒度の粗いコーヒー粉を使うと、圧力がかからずにシャバシャバのエスプレッソができてしまいます。
そうならないためにも、エスプレッソ挽きに対応したグラインダーを使いましょう。
電動なら「ソリス スカラプラス」、手動なら「タイムモア C2」以上がおすすめです。
それぞれ簡単にご紹介します。
ソリス スカラプラス SK1661
こちらはエスプレッソの解説動画を出しているRed Stone CoffeeさんやLBO 山下翔也さんがおすすめしており、1万円で買えるコスパ最強の電動グラインダーです。
エスプレッソを淹れる場合は挽き目3~6程度が目安です。
タイムモア C2
こちらは手動コーヒーミルの中でも人気の高いタイムモアのエントリーモデルです。
先ほど「タイムモア C2 以上がおすすめ」と書いたのは、C3SMAXなどのより高性能でかっこいい上位機種があるからです。
ただ、C2でも問題なく使用可能で、挽き目は8くらいが目安です。
また、上記2つを比べると、
豆を挽く手軽さ
ソリススカラプラス≻タイムモアC2
粒度の安定性
タイムモアC2≻ソリススカラプラス
となります。
ハンドドリップでもコーヒーをしっかり淹れたいという方には、個人的にはタイムモアC2がおすすめです。
タンピング圧は15kg~20kg
3つ目のコツは、タンピング圧を15kg~20kgの間にすることです。
の場合は、体重計にタンピングして感覚を整えてから、実際のタンピングをしています。
タンピング圧が弱すぎると、圧力がかからずにエスプレッソが抽出されてしまうので、クレマが出にくくなります。
一度、体重計の上にタンピングして測ってみることをおすすめします!
抽出前に給湯口を予熱する
4つ目のコツは、抽出前に給湯口を予熱することです。
やり方としては、フィルターを取り付ける前に、抽出ボタンを押してお湯を出すだけになります。
エスプレッソを淹れる最適な温度は90度前後と言われています。
しかし、最初にお湯を出すときはマシンが冷えているので、マシンに熱を奪われてお湯の温度も低くなってしまいます。
そのため、お湯を出してマシンを温めておくことで、エスプレッソに適した高い温度で抽出できるようになります。
シングルよりもダブルで淹れる
一般的に、エスプレッソはシングルで淹れるよりもダブルで淹れたほうが抽出が安定すると言われています。
家庭用のエスプレッソマシンは業務用と比べてバスケットに入るコーヒー粉の量が少ないですので、家庭用はダブルで淹れたほうが業務用に近い味が出せます。
また、クレマはコーヒー豆に含まれる炭酸ガスですので、より多いコーヒー豆を使った方がより多くのクレマが抽出されると考えられます。
まとめ
この記事では、ボトムレスフィルターを使ったデディカアルテでクレマを出すコツについて解説しました。
ポイントは以下のとおりです。
ポイント
デディカアルテにボトムレスフィルターが必須と言われる理由
デディカアルテ付属のフィルターにはクレマ増幅弁が付いており、エスプレッソの味を損なってしまうから
ボトムレスフィルターでクレマを出す5つのコツ
- クレマの出やすいコーヒー豆を使う
- コーヒー豆は淹れる直前に細かく挽く
- タンピング圧は15kg~20kg
- 抽出前にマシンを予熱する
- シングルよりもダブルで淹れる
以上になります。
別記事ではデディカアルテを徹底レビューしていますので、興味のある方は是非ご覧ください!