英検1級 英語

独学で英検1級を一発合格したライティングの勉強法を徹底解説

2022年4月10日

こんにちは、ひさです!

ひさ

私はTOEICが920点のレベルから数か月間勉強して、英検1級に一発合格することができました。

この記事では、そのときに実践したライティングの勉強法を解説していきたいと思います。

英検1級ライティングの出題形式

まず、英検1級ライティングの出題形式について説明します。

英検1級では次のようなライティングの問題が出題されます。

Write an essay on the given TOPIC.
Give THREE reasons to support your answer.
Structure: introduction, main body, and conclusion
Suggested length: 200 240 words

Are economic sanctions a useful foreign-policy tool?

英検1級 2021年 第1回テスト

これを日本語でまとめると、以下のようになります。

  • 与えられたトピックについてエッセイを書く
  • 意見を補強する3つの理由を書く
  • 構成はイントロダクション(序論)、メインボディ(本論)、コンクルージョン(結論)
  • 200~240 wordsで書くのが望ましい

経済制裁は外交政策において有効な手段か?

このように英検1級では、政治/国際関係/経済/ビジネス/文化/スポーツ/科学技術/メディア/環境/教育/法律/犯罪/ジェンダー/家庭/医学/健康などの幅広い分野から自分の意見を述べる問題が1問出題されます。

語数については、200~240 words の範囲に収めるようにしましょう。

それより少なかったら減点されますが、多くても加点はありません。

時間については、筆記試験100分のうちリーディングやリスニングの先読みに70分使うと想定すると、25~30分で書き終えると良いと思います。

私が実践した勉強法

使用した参考書

私がライティングの勉強のために使用した参考書は『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』の1冊のみです。

『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』の良いところは、後半部分にライティングの例題と解答が30問分も載っていることです。

それが一番役に立ちました。

他にも『英検1級面接大特訓』や『英検1級公式問題集』も購入していましたが、ライティング対策ではほとんど使いませんでした。

そのため、ライティング対策だけならこの1冊で十分だと思います。

勉強法

次に、私が実践した勉強法についてお話します。

私が実践した勉強法は、1日に1問ライティングの問題を解いて解答を作ることです。

そして、作成した解答を何回も読み直して本番でも書けるようにしていました。

そうすれば、1日1時間の30日でライティングの勉強を終えることができます。

具体的には、以下のような手順で進めていました。

ライティング勉強の手順

  • まずは問題を解いてみる(自力で書けるところまで書く)
  • 書けなくなったら、参考書を見たり調べたりして解答を完成させる
  • 解答に間違いがないか見直して、間違いがあったら修正する
  • 完成させた解答を何度も読み返して書けるようにする(ある程度暗記する)

ここで3つのポイントがあります。

1. 自分の意見を書く

1つ目のポイントは自分の意見を書くということです。

なぜかというと、自分の意見を書いたほうが圧倒的に覚えやすいからです。

参考書や他人の意見を丸写しすると、かなり覚えにくくなります。

試験のときも、自分の意見のほうが書きやすいでしょう。

そのため、私はなるべく自分の意見を書くようにしていました。

2. ワードに打ち込む

2つ目のポイントは、ワードに打ち込むことです。

個人の好みによると思いますが、私の場合はワードに解答を打ち込んでいました。

これは後で印刷してファイリングするためです。

他にも、書き込みやすい、訂正しやすいという利点があります。

印刷した解答はこのようにファイリングしていました。

もちろん実際の試験は筆記なのでノートに書いて覚えるのも良いと思います。

自力で書けないときは解答を作るだけでいい

3つ目のポイントは、自力で問題を解かなくても、参考書や辞書を見ながら解答を作るだけでいいということです。

ライティングを始めて間もない頃は、自力で書くのがかなり難しいと思います。

私も最初はどうやって書いたらいいかわかりませんでした。

勉強の時間がなかったり、やる気が出ないときもあるでしょう。

そんなときは、参考書や辞書を見ながら自分なりの解答を作るだけでも全然大丈夫です。

ひさ

私も30問のうちの半分ほどは、解答を作ることに専念していました。

最終的なゴールは英語で意見を書けるようになることなので、解答を作っていたとしても最終的にそれを覚えて書けるようになれば問題はありません。

解答例

私がライティングの勉強として作っていた解答の例をご紹介します。

下記の解答は原発の是非についてです。

Agree or disagree: All nuclear power plants should be shut down

   Since there is not another stable way to generate energy, I believe that all nuclear plants should not be shut down.

   Firstly, in some countries, nuclear power generation is the only way to produce electricity without importing resources from other countries. For example, because Japan depends on foreign countries for oil, its energy self-sufficiency is very low. Therefore, we should generate electric power by ourselves in order not to be subject to contingencies in other countries represented by oil shock.

   Secondly, although some might say that there are alternative ways including wind, solar, and water power generation, they are not effective ways to produce electricity. For example, solar panels can hardly generate electricity when it is rainy or cloudy. Also, wind power generation does not work without strong wind. These renewable energy resources are unstable compared with nuclear energy resources.

   Finally, nuclear power generation produces less greenhouse gases than thermal power generation. Today, the world is trying to reduce the amount of greenhouse gases because they cause significant problems such as melting glaciers. Since burning fossil fuels results in generation of a lot of carbon dioxide, we should generate electric power without it.

   In conclusion, we have no choice but to use nuclear power generation because it is the most reasonable way to make energy. Thus, I disagree with the idea of shutting down all nuclear power plants.

間違っている箇所もあるかもしれませんが、大目に見てください(笑)

ここでは、次のようなことを言っています。

全ての原発を停止するべきか

序論:ほかに安定したエネルギー供給方法がないから、全ての原発を停止するのは反対である。
理由1:日本のような国では、原発は輸入に頼らない唯一の発電方法である。
理由2:代替エネルギーを主張する人々もいるが、そのようなエネルギーは不安定である。
理由3:原発は火力発電と比べて温室効果ガスを排出しない。
結論:以上の理由で、私たちには原発を使うしか方法がない。

このように、なるべく自分の意見を書くようにしていました。

試験はどうだった?

解いたことのない問題が出た

実際の試験では「経済制裁は外交政策において有効な手段か?」という今まで解いたことのない問題が出題されました。

最初は焦りましたが、なんとか最後まで書き終えることができました。

そのときに書いた内容が次のようなものです。

序論:輸入や輸出に頼っている国が多いから経済制裁は有効である
理由1:天然資源を輸入に頼っている国があり、輸入なしでは電気を作れない。そのような国に対しては有効である
理由2:食糧自給率が低い国に対しても有効である
理由3:発展途上国では原材料を輸入し、それを加工して稼いでいる。そのような国に対しても有効である
結論:経済制裁は多くの国に対して有効である

実は、理由1と理由2は暗記していた解答の理由部分を再利用したものです。

理由1の「天然資源を輸入に頼っている国がある」という主張は、先ほどの「全ての原発は停止するべきか?」という問いの解答を再利用しました。

また、理由2の「食糧自給率が低い国がある」という主張は、「関税は廃止されるべきか?」という問いの解答を再利用しました。

ただ、理由3についてだけは試験内に自力で考えました。

このように、30問についての解答が書けるようになっていると、解いたことのない問題が出題されてもなんとか解くことができるようになっていると思います。

試験の結果は?

ライティングを含めた1次試験はなんとかギリギリ合格することができました。

ライティングの点数に関しては、全項目で8点満点中6点となっていました。

合格者平均と比べるとライティングの点数は低めでした。

おそらく、書いたことのない問題だったので表現や語彙が単調になり、根拠も少しずれていたのだと考えられます。

文法のミスもあったと思います。

『英検1級面接大特訓』には類似の問題が載っており、経済制裁を肯定する理由として①一般人の流血を避ける、②国力を弱める、③指導者への圧力を強める、の3つが挙げられていました。

そのような理由を書けばよかったかもしれません。

まとめ

英検1級のライティングは難関のように思えますが、勉強したら必ず突破できます。

勉強法としては『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』の例題30問を活用し、自分の解答を何度も見返すのがおすすめです。

参考になりましたら幸いです。

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