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【レビュー】ジュラ12年を飲んで味わいを評価【甘さとバーボン感】

2023年2月16日

この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がジュラ12年を実際に飲んでレビューしていきます。

まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。

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基本情報

商品名ジュラ12年
生産地スコットランド(アイランズ)
蒸留所アイル・オブ・ジュラ蒸留所
種別シングルモルト
度数40%
主にアメリカンホワイトオークのバーボン樽
オロロソシェリー樽でフィニッシュ
価格約4000円(2023年1月時点)

ジュラ12年は、「鹿の島」という意味を持つアイル・オブ・ジュラ蒸留所で作られたウイスキー。

バーボン樽熟成と熟成したオロロソシェリーの仕上げにより、蜂蜜のような甘さと、温かいスパイス、バナナ、柔らかい柑橘類の香りが広がり、挽きたてのコーヒーとダークチョコレートの余韻が感じられると言われています。

12年のボトルとしては比較的お手頃なのもありがたい!

アイル・オブ・ジュラ蒸留所の特徴

"Jura Distillery" by sebastian.b. is licensed under CC BY 2.0.

場所

アイル・オブ・ジュラ蒸留所はスコットランドのジュラ島に位置しています。

エリアとしてはアイランズに属します。

ジュラ島は人口が200人程度にも関わらず野生の鹿が5000頭もいることで有名で、島や蒸留所の名前の由来「アイル・オブ・ジュラ(鹿の島)」はここからきています。

アイランズとは、スコットランドのアイラ島以外の島々を指します。

歴史

年代出来事
1810年スモールアイル蒸留所として設立
1831年アイル・オブ・ジュラ蒸留所として政府に公認される
1901年蒸留所が閉鎖
1960年チャールズ・マッキンレー社が蒸溜所の再建と拡張を行う
1963年生産再開
1978年ポットスチルを2基から4基に増産
1993年ホワイト&マッカイが蒸留所を買収

ウイスキー作りのこだわり

蒸留所のウイスキー作りのこだわりは以下のとおりです。

  • 背の高いポットスチル
  • 熟成樽の種類が豊富

それぞれ詳しく解説していきます。

背の高いポットスチル

"Jura Distillery" by sebastian.b. is licensed under CC BY 2.0.

アイル・オブ・ジュラ蒸留所の1つ目の特徴は、ポットスチルの背が高いことです。

その全長はなんと約8.5メートルもあります。

このように、ポットスチルの首が長いことで軽い蒸気のみが上昇しやすくなっています。

さらに、形状はヘッドと胴体の間にくびれのあるランタン型で、蒸留時に対流が起こることで雑味成分が抜け軽めのスピリッツが出来上がります。

したがって、アイル・オブ・ジュラ蒸留所のポットスチルは雑味成分が抜けた軽い味わいの蒸留酒を作り出していると言えます。

熟成樽の種類が豊富

"File:Jura Distillery casks at warehouse - panoramio (1).jpg" by Bjarne Henning Kvaal… is licensed under CC BY-SA 3.0.

アイル・オブ・ジュラ蒸留所2つ目の特徴は、熟成樽の種類が豊富なことです。

アイル・オブ・ジュラ蒸留所が使用している樽は

  • バーボン樽
  • オロロソシェリー樽
  • ライウイスキー樽
  • ワイン樽
  • フレンチオーク樽

などがあります。

そのため、シングルモルトウイスキーのラインナップも豊富になっています。

今回ご紹介しているジュラ12年も、アメリカンホワイトオークのバーボン樽で12年間熟成させた後に、フランスのへレス産オロロソシェリ―樽で後熟させています。

種類の異なる熟成樽を使用することで複雑な味わいを生み出しています。

テイスティングレビュー

公式テイスティングノート

公式テイスティングノートのイメージ画像
黄金色
香りダークチョコレート、蜂蜜、クルミ、シトラス
味わいコーヒー、塩漬けバナナ、甘草、黒砂糖
余韻
参考:https://www.jurawhisky.com/en/all-whisky/signature-series/12-year-old/

実際に飲んでレビュー

それでは実際に飲んでいきたいと思います。

まずは香りから。

第一印象はバーボン感

そして香りがかなり甘い!

バニラ感もありつつベリー系のジャムを煮詰めたような香りが漂う。

レーズンのようなシェリー樽の香りも意外に感じられる。

たまにヨード香(磯の香り)を感じる気がするのは、蒸留所が海沿いにあるからだろうか。

一口いただく。

まろやかで程よい甘さと若干の渋み

そして苦みが合わさって、ビターチョコのような大人の味だ。

やはり接着剤香のようなバーボン感も強い。

スパイシー感は若干あるが、そこまでではない。

余韻はドライで飲みやすい。

ビターさが残りつつ、樽感はしっかり感じることができる。

ごちそうさまでした!!

まとめ

  • 香り
    バーボンのような接着剤香
    ベリー系のジャムを煮詰めた感じ
    なんか磯っぽい

  • 味わい
    程よい甘さ、渋み、苦みを感じる
    ビターチョコを連想させる
    主張し続けるバーボン感

  • 余韻
    余韻はドライでビターさが残る
    同時に樽感も感じられる

  • 総評
    甘くて美味しいんだけど、個人的にはバーボン感がそこまで好きではない
    味わいはバーボンとシェリーが混在してビターチョコのよう
    バーボン好きにおすすめしたい

レビューまとめ

この記事では、についての解説とレビューをしました。

レビューのまとめは以下のとおりです。

まとめ

  • 甘くて美味しいんだけど、個人的にはバーボン感がそこまで好きではない
  • 味わいはバーボンとシェリーが混在してビターチョコのよう
  • バーボン好きにおすすめしたい

最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。

今回紹介したウイスキー

テイスティングに使用したグラス

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