この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がシングルモルト余市を実際に飲んでレビューしていきます。
まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。
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基本情報
商品名 | シングルモルト余市 |
生産地 | 日本(北海道) |
蒸留所 | 余市蒸留所 |
種別 | シングルモルト |
度数 | 45% |
樽 | ホワイトオークの新樽 シェリー樽 |
価格 | 約5000円(2022年11月時点) |
シングルモルト余市は世界的に評価の高いジャパニーズウイスキーで、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジというイギリスの品評会では2017年に金賞を受賞しています。
それもそのはず、このシングルモルト余市は竹鶴政孝のウイスキーに対するこだわりと情熱が詰まった1本。
公式サイトでも言われている「たとえそれが非効率的であっても守り抜いていく」という姿勢は、世界で唯一残存する石炭直火蒸留という伝統的な製造方法にも表れています。
個人的に大好きなウイスキーです。
余市蒸留所の特徴
余市蒸留所は「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝によって1934年に建設された蒸留所です。
同時期に竹鶴はニッカウヰスキーの前身となる大日本果汁を設立し、ウイスキーを販売するまでの収益をリンゴジュースの販売によって賄っていました。
その後、1940年にニッカウヰスキーの第1号が発売され、1989年にようやくシングルモルト余市が発売。
ちなみに、竹鶴が余市という場所を選んだのは、本場スコットランドのような寒冷な気候であることに加え、ウイスキー作りに必要な大麦、ピート、木材、石炭、良質な水などが入手しやすかったからだと言われています。
そんな余市蒸留所の特徴は以下の2点です。
- 世界で唯一の石炭直火蒸留
- 新樽によるウイスキー熟成
まず、余市蒸留所の1つ目の特徴が世界で唯一「石炭直火蒸留」という蒸留方法を採用しているという点です。
石炭直火蒸留とは?
ポットスチルの炉に石炭を入れて燃やし、その炎をポットスチルに直接当てることで蒸留する方法。
この石炭直火蒸留は、竹鶴政孝がロングモーン蒸留所で学んだ伝統的な手法を踏襲したもの。
これによって、余市の重厚でコクのある味わいや香ばしさが生み出されるそうです。
しかし、直火蒸留は温度の調節が難しく、内部が焦げ付きやすいというデメリットがあるため、現在はほとんどの蒸留所で間接加熱式蒸留が行われています。
次に、余市蒸留所の2つ目の特徴はウイスキーの熟成に新樽を用いているという点です。
ウイスキーを新しい樽で熟成させると樽の香りにウイスキーが負けてしまうため、基本的にスコットランドの蒸留所ではバーボンやシェリー酒を熟成させた後の樽が使われます。
しかし、余市のモルト原酒は新樽の香りにも負けないくらい力強く、新樽のウッディな香りと合わさり個性的なウイスキーが出来上がると言います。
テイスティングレビュー
公式テイスティングノート
色 | ー |
香り | やわらかな樽熟成香と麦芽の甘さ 豊かな果実香の調和 穏やかで心地良いピート感 |
味わい | オークの甘さとしっかりしたピートの味わい 麦芽の香ばしさとオレンジのような果実の調和 |
余韻 | あたたかなオークの甘さとスモーキーさがゆっくりと持続する |
実際に飲んでレビュー
それでは実際に飲んでいきたいと思います。
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- 香り
フルーティーな甘い香りとウッディさが前に出てくる
奥からピーティーな香り
- 味わい
最初は柔らかい甘さ、そこから樽由来のウッディさが続く
あとからごく僅かにバーボン的なスパイシーさを感じる
アルコール刺激は多少あるが個性的な味のために気にならない
- 余韻
鼻に抜けるのは多少のスパイシーさ
樽のうまみを含んだ重厚感のある余韻が長く続き、ピートがじんわりと広がる
最後はピートが強く現れる
- 総評
新樽由来のウッディさに加えて、フルーティーさ、ピーティーさ、スパイシーさが合わさってうまい!
特に樽香とスモーキーさを含んだ余韻が長く続いて心地よい
個人的に大好きなウイスキー
個人的コメント
今まで飲んだ中では1番好きなウイスキー。
新樽で熟成しているからか、他にはないうまみを感じる。
竹鶴政孝とニッカウヰスキーの歴史を感じながらストレートかロックで飲みたい一杯。
レビューまとめ
この記事では、シングルモルト余市についての解説とレビューをしました。
レビューのまとめは以下のとおりです。
まとめ
- 新樽由来のウッディさに加えて、フルーティーさ、ピーティーさ、スパイシーさが合わさってうまい
- 特に樽香とスモーキーさを含んだ余韻が長く続いて心地よい
- 個人的に大好きなウイスキー
最後まで読んでくださりありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。
今回紹介したウイスキー
テイスティングに使用したグラス