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【レビュー】アベラワー12年を飲んで味わいを評価【バーボン系スコッチ】

2023年2月8日

この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がアベラワー12年を実際に飲んでレビューしていきます。

まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。

今回いただくのはアベラワー12年の旧ボトルです。

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基本情報

商品名アベラワー12年 ダブル・カスク マチュア―ド
生産地スコットランド(スペイサイド)
蒸留所アベラワー蒸留所
種別シングルモルト
度数40%
シェリー樽
バーボン樽
価格約6500円(2023年1月時点)

アベラワー12年は、バーボン樽とシェリー樽の2種類によって熟成するという「ダブルカスクマチュレーション」という製法が特徴的なウイスキーです。

シェリー樽とバーボン樽で熟成されたウイスキーをバランス良く合わせることにより、エレガントさと複雑さが調和した、豊かで独特な味わいを生み出されていると言います。

すなわち、シェリー樽とバーボン樽のうまさを両方感じられるウイスキー!

アベラワー蒸留所の特徴

"Scotland - Aberlour Distillery" by yashima is licensed under CC BY-SA 2.0. / Adapted.

場所

アベラワー蒸留所は、スコットランドのスペイサイドに位置しています。

スペイサイドの中でも中央のアベラワー村にあり、ラワー川沿いに蒸留所が立っています。

スペイサイドとは?

ハイランド地方のなかでもスペイ川周辺の地域を指す。
50以上の蒸留所が集まっており、ウイスキー作りが盛んであることからハイランドとは区別されることが多い。
代表的な蒸留所はマッカラン、グレンリベット、グレンフィディックなど。

歴史

年代出来事
1826年ジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアが蒸留所を建設
1879年火事によって蒸留所のほとんどが焼失し再建
1892年ロバート・ソーン&サンズ社が買収
1898年再度火事が起こり再建
1921年WH ホルト&サンズ社が買収
1945年さらに、S キャンベル&サンズ社が買収
1973年デュワーズの生産に対応するためにポットスチルを2基から4基に増設
1974年ペルノ・リカール社が蒸留所を会社ごと買収

ウイスキー作りのこだわり

アベラワー蒸留所のウイスキー作りのこだわりは以下のとおりです。

  • 熟成にバーボン樽とシェリー樽を使用
  • ストレート型ポットスチル

それぞれ詳しく解説していきます。

熟成にバーボン樽とシェリー樽を使用

"Scotland - Aberlour Distillery" by yashima is licensed under CC BY-SA 2.0.

商品名に「ダブル・カスク マチュア―ド」とあるように、アベラワー蒸留所ではバーボン樽とシェリー樽の2種類の樽で熟成を行っています。

具体的には

  • ファーストフィルのアメリカンオーク樽(バーボン樽)
  • オロロソシェリ―樽

を熟成に使用しています。

ファーストフィルとは?

ファーストフィルとは、バーボン樽やシェリー樽にスコッチを詰めた最初の樽を指す。
つまり、バーボン樽に初めてスコッチを詰めるとファーストフィル、そのスコッチを取り出して新しいスコッチを詰めるとセカンドフィルとなる。
「一空き」と呼ばれることもある。

アメリカンオーク樽によってバニラや焼いたココナッツ、シェリー樽によってフルーティーでスパイシーな風味が生み出されると言われています。

また、熟成に使う樽はマスターブレンダーによって厳選されています。

アベラワー蒸留所のウイスキーは、まさにバーボン樽とシェリー樽の良いところ取りのウイスキーであると言えるでしょう。

ストレート型ポットスチル

アベラワ―蒸留所のポットスチル
Aberlour Distillery"File:Aberlour Distillery - panoramio (3).jpg" by Neil Parley is licensed under CC BY 3.0.

アベラワー蒸留所のポットスチルは、ストレート型になっています。

ストレート型だとポットスチル内で対流が起きにくく、気化したアルコールが雑味成分とともにそのまま上がっていきます。

そのため、一般的には重くて力強い蒸留酒ができあがります。

ただし、ネックの長さは中くらいであるため重すぎるということはなく、力強いなかにも軽快さを兼ね備えているそう。

ネックが短いとアルコール以外の成分が多く取り込まれるため重い酒質になります。
反対に、ネックが長いと軽い酒質になります。

このように、ポットスチルの形状がシェリー樽とバーボン樽の両方にマッチする蒸留酒を生み出しているのです。

テイスティングレビュー

公式テイスティングノート

公式テイスティングノートのイメージ画像
香り優しくて円やかな香り、りんごのフルーティーさ
味わいチョコレート、トフィ、シナモン、ジンジャーのバランスのとれたフルーティーなアロマと、シェリーのキャラクター
余韻甘く、微かにスパイシーな暖かい余韻
参考:https://www.pernod-ricard-japan.com/brands/domestic/whisky/aberlour/

実際に飲んでレビュー

それでは実際に飲んでいきたいと思います。

アベラワー12年のボトル

まずは香りから。

バーボン独特の接着剤の香りが前に出てきた。

そして、奥から蜂蜜のような、焼き菓子のような甘い香り。

例えるなら、ブリュレ

シェリーの香りもある気がする。

そして一口。

なめらかでオイリーな口当たり。

まろやかな甘みを感じる。

あとはシェリー感のような渋みと酸味がすこし。

思いのほかアルコールのピリピリ感はあってスパイシー

なんかよく分からないのだけど、まろやかだなあという印象。

余韻は、ほんのりした甘みと香りで感じたバーボン感がある。

それくらいしかわからなかった!(精進します)

たぶん玄人には複雑な味わいが分かるのかもしれない。

ごちそうさまでした!

舌が肥えてから再度チャレンジしたい。

まとめ

  • 香り
    バーボン独特の接着剤香
    蜂蜜系、焼き菓子(ブリュレ?)
    言われてみればシェリーも

  • 味わい
    なめらかでオイリー
    まろやかな甘み
    アルコール感とスパイシー感

  • 余韻
    ほんのりと甘い
    そしてバーボン!

  • 総評
    個人的にはバーボン系スコッチと呼びたい
    味わいはまろやかな甘みがあり飲みやすい

レビューまとめ

この記事では、アベラワー12年についての解説とレビューをしました。

レビューのまとめは以下のとおりです。

まとめ

  • バーボンの雰囲気がかなり出てきた
  • オイリーな口当たりとまろやかな甘み
  • 頑張ればシェリーも感じられるかも

最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。

今回紹介したウイスキー

テイスティングに使用したグラス

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