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【レビュー】グレンスコシア10年を飲んで味わいを評価【スッキリまろやか】

2023年2月14日

この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がグレンスコシア10年を実際に飲んでレビューしていきます。

まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。

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基本情報

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商品名グレンスコシア10年
生産地スコットランド(キャンベルタウン)
蒸留所グレンスコシア蒸留所
種別シングルモルト
度数40%
ファーストフィルのバーボン樽
価格約6000円(2023年1月時点)

グレンスコシア10年は、ノンピートモルト原酒をファーストフィルのバーボン樽で10年間熟成したウイスキーとなっています。

味わいとして挙げられるのは、柔らかな潮の香り、柑橘類、クリーミーなバニラ、スパイスなどで、伝統的なキャンベルタウンの特徴を味わうことができると言われています。

グレンスコシア蒸留所の特徴

"Glen Scotia Distillery New" by Lucas McAlister is licensed under CC BY-SA 4.0.

場所

グレンスコシア蒸留所はスコットランドのキャンベルタウンに位置しています。

キャンベルタウンは海に面しており、ウイスキーも潮風の影響を受けると考えられています。

キャンベルタウンとは?

スコットランドのキンタイア半島の先端付近に位置する都市がキャンベルタウンである。
かつては30もの蒸留所があったが、現在はグレンスコシア、スプリングバンク、グレンガイルの3つしか残っていない。
このエリアのウイスキーの特徴はブリニーである(塩味がある)という点らしい。

歴史

年代出来事
1832年スコシア蒸留所として設立
1919年ウェスト ハイランド モルト ディスティラーズ社(WHMD)が買収
1924年WHMDが倒産し、同社の取締役であったダンカン・マッカラムが所有
1928年キャンベルタウンの衰退とともに閉鎖
1933年ブロックブラザーズが買収
1942年第2次世界大戦の影響で生産停止
1945年生産再開
1954年ハイラム・ウォーカーが買収
1955年さらにA ジリーズ社が買収
1970年Amalgated Distillers Products(ADP)の傘下となる
1984年再度閉鎖
1989年ギブソンインターナショナルがADPを買収し生産再開
1994年Glen Catrine Bonded Warehouse Ltdが買収
2014年ロッホローモンドグループが買収

ウイスキー作りのこだわり

蒸留所のウイスキー作りのこだわりは以下のとおりです。

  • スモールバッチ生産
  • 潮風の影響

それぞれ詳しく解説していきます。

スモールバッチ生産

グレンスコシア蒸留所のポットスチルとスチルマン
"Glen Scotia Still" by Abbieclements is licensed under CC BY-SA 4.0.

グレンスコシア蒸留所の1つ目のこだわりはスモールバッチ生産(small batch processing)です。

スモールバッチ生産とは、少量のウイスキーを丁寧に生産すること意味しており、実際にグレンスコシアの年間生産量は約75万リットルと非常に少ないものになっています。

グレンリベット蒸留所の年間生産量は約1050万リットルなので、それを踏まえるとグレンスコシア蒸留所の生産量がいかに少ないかがわかると思います。

例えば、グレンスコシア蒸留所では麦汁を発酵槽に入れてから70時間以上も発酵させるそうです。

通常は発酵に要する時間は48~60時間なので、グレンスコシア蒸留所がゆっくり時間をかけて発酵を行っていることがわかります。

また、ウイスキー作りに使用する大麦はスコットランドの東部から仕入れているそうです。

潮風の影響

グレンスコシア蒸留所の熟成庫
"Glen Scotia warehouses" by Colin Kinnear is licensed under CC BY-SA 2.0.

グレンスコシア蒸留所は海に近い地域に立地しています。

そのため、熟成中のウイスキーが潮風の影響を受けることによって、味わいの中に潮の香りが生まれるそうです。

なぜウイスキーが潮風の影響を受けるかと言うと、樽材が外の空気を吸い込むからだと言われています。

つまり、樽が海風を吸い込むことによってウイスキーにもそのフレーバーが現れるのです。

テイスティングレビュー

公式テイスティングノート

公式テイスティングノートのイメージ画像
香り潮の香り、リンゴ、レモンの皮、焼いたオークの木
味わいシロップ、溶けた黒糖、酸味のあるパイナップル、樽由来のクリーミーなバニラ感
余韻すり潰したジンジャーやシナモンのようなスパイシーさを含む優しくて長い余韻
参考:https://www.glenscotia.com/collections/single-malt-whisky/products/10-year-old-whisky?variant=42433486127262

実際に飲んでレビュー

それでは実際に飲んでいきたいと思います。

グレンスコシア10年のボトルとグラス

まずは香りから。

なめらかでクリーミーなミルク感が現れた。

若干、も感じるような気がする。

ほんのり甘くて優しくていい香りだ。

一口飲む。

俺は今、水を飲んでいるのか?

そう思わせてくるような口当たりと味わい。

ほんのりとした甘さピリピリしたアルコール刺激ジンジャー系のスパイス

その中に熟成のまろやかさがある。

塩味は感じとることができなかった。

良く言えばスッキリした味わい、悪く言えば個性のない味わいだ。

個人的には、もう少し強い味わいが欲しい。

余韻の初めに、なぜか土っぽさを一瞬感じた。

その後、ジンジャーのようにジーンとくるスパイス感と、まろやかな熟成感が混在する。

ごちそうさまでした!

キャンベルタウンで生き残ったグレンスコシアに敬意を払いながら頭を下げている自分がいた(?)

まとめ

  • 香り
    なめらかでクリーミーなミルク感
    若干の麦感
    ほんのり甘くて優しい香り

  • 味わい
    水のようにスッキリしつつほんのり甘い
    ピリピリしたアルコール刺激とジンジャーのようなスパイス
    熟成のまろやかさ

  • 余韻
    一瞬土っぽさ
    まろやかな熟成感とスパイス感が続く

  • 総評
    香りはクリーミーで麦のようで柔らかい
    味わいは全体的に水のようにスッキリしている
    その中にまろやかな熟成感やスパイス感を感じることができる
    個人的にはもっと味わいが強くあって欲しい

レビューまとめ

この記事では、についての解説とレビューをしました。

レビューのまとめは以下のとおりです。

まとめ

  • 香りはクリーミーで麦のようで柔らかい
  • 味わいは全体的に水のようにスッキリしている
  • その中にまろやかな熟成感やスパイス感を感じることができる
  • 個人的にはもっと味わいが強くあって欲しい

最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。

今回紹介したウイスキー

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テイスティングに使用したグラス

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