この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がダルウィニー15年を実際に飲んでレビューしていきます。
まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。
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基本情報
商品名 | ダルウィニー15年 |
生産地 | スコットランド(ハイランド) |
蒸留所 | ダルウィニー蒸留所 |
種別 | シングルモルト |
度数 | 43% |
樽 | バーボン樽 |
価格 | 約6000円(2022年11月時点) |
ダルウィニー15年は、ユナイテッド・ディスティラーズ社(UD社)が提唱したクラシックモルトシリーズの中の1本です。
クラシックモルトシリーズとは、UD社によって選出されたスコットランドの各生産地を代表するウイスキー6本を指します。
その中でダルウィニー15年は、北ハイランドを代表するウイスキーとなっています。
ダルウィニー蒸留所の特徴
ダルウィニー蒸留所は、スコットランドのハイランド地方に位置しています。
地理的には、スコットランドの中でも標高の高い場所であり、それと同時に人が移住している地域で最も寒冷な場所でもあります。
また、ケアンゴームズ国立公園の最西端に位置しており、遠くからの写真を眺めてみると大自然に囲まれた蒸留所であるということがわかります。
そんなダルウィニー蒸留所は、1897年にストラスペイ蒸留所として設立されました。
しかし、ストラスペイ蒸留所は1年も経たず倒産してしまい、1905年にダルウィニー蒸留所という名前に。
その後は1934年に火災が起こり蒸留所の大部分が消失しましたが、1938年に再建が完了。
それからほとんど途切れることなくウイスキーを製造し続けており、現在はディアジオ社が所有しています。
ダルウィニー蒸留所のウイスキーはブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われることが多く、「ロイヤルハウスホールド」や「ブラック&ホワイト」の原酒となっています。
そのため、年間220万リットルのうちシングルモルトとして市場に出回るのは5%ほどだそうです。
ダルウィニー蒸留所の特徴としては、アルコールの冷却にワームタブを使っている数少ない蒸留所の1つであるという点が挙げられます。
ワームタブとは?
蒸留によって気化したアルコールを液体に戻すための冷却装置。
冷水を満たした樽の中にパイプが渦巻き状に通っており、蒸気がそのパイプを通ることでアルコールが冷えて液体となる。
ワームタブは場所をとるうえに効率が悪いため現在はほとんとの蒸留所で廃止されていますが、ダルウィニー蒸留所ではこの伝統的な手法を採用しています。
実はこのワームタブも1986年に一度取り除かれ、新しい冷却装置であるシェル&チューブコンデンサーが導入されたそうです。
しかし、ウイスキーの味わいが変わってしまったため、1995年に再度、冷却装置をワームタブに置き換えたとか。
このワームタブという伝統的な製法がダルウィニー蒸留所のウイスキーの味わいを生み出しているということがわかります。
他にも、仕込み水がグランピアン山脈の雪解け水を含んだアルタナスルイー川である点や、木製の発酵槽を使用している点などもウイスキーの味わいに大きな影響を与えていると考えられます。
発酵槽(ウォッシュバック)とは?
麦汁にイースト菌を加えて発酵させるための巨大な桶。
ステンレス製のものを使う蒸留所も増えているという。
テイスティングレビュー
公式テイスティングノート
ダルウィニー公式サイトのテイスティングノートでは、ダルウィニー15年について以下のように言われています。
色 | ゴールド |
香り | 力強く、爽やか、ドライで非常に芳ばしい香り かすかにヘザー(花の一種)とピートの香り |
味わい | なめらかで柔らかいヘザーハニーとバニラの味わい その後、深いシトラスフルーツの味わい 大麦パンの風味 |
余韻 | 甘さから始まり、スモーク、ピート、モルトへと変化するような長く力強いフィニッシュ |
実際に飲んでレビュー
それでは実際に飲んでいきたいと思います。
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- 香り
優しい蜂蜜の香り
フローラルさとスパイシーさがかすかに
ピートは感じられなかった
- 味わい
アルコール刺激はほんのわずかに感じる
柔らかく優しく温かい甘さ(これがいわゆるモルティなのか!?)
あとからスパイシーさを感じる
- 余韻
甘さも残るが、それと同時にバーボン樽由来だと思われるようなスパイシーさが残る
余韻でもピートを感じることはできなかった
- 総評
柔らかい、優しい、温かいというイメージが現れてくるウイスキー
個人的には蜂蜜と後から来るスパイシーさが印象に残った
柔らかいけれど軽めというわけではなく、飲みごたえがある
個人的コメント
初めて飲んだときはスパイシーさが気になったが、何回か飲んでいくうちに「お、うまいぞ」とこのウイスキーの優しさを感じるようになった。
筆者が良く視聴している「俺のモルト」というYouTubeチャンネルではダルウィニー15年について「麦芽の香ばしさがモルティでリッチ」と表現されていたが、モルティさがどのような味わいか分からないため、それを識別することができなかった。
他にも、公式テイスティングノートで言われていたピート香も感じ取れなかったため、まだまだ修行が足りないようだ。
最も寒冷な地域で生産されるウイスキーに温かみを感じる点は不思議でおもしろい。
レビューまとめ
この記事では、ダルウィニー15年についての解説とレビューをしました。
レビューのまとめは以下のとおりです。
まとめ
- 柔らかい、優しい、温かいというイメージが現れてくるウイスキー
- 個人的には蜂蜜と後から来るスパイシーさを感じた
- 柔らかいけれど軽めというわけではなく、飲みごたえがある
最後まで読んでくださりありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。
今回紹介したウイスキー
テイスティングに使用したグラス