アイランズ ウイスキー

【レビュー】タリスカー10年を飲んで味わいを評価【潮っぽくスモーキー】

2023年2月20日

この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がタリスカー10年を実際に飲んでレビューしていきます。

まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。

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基本情報

Talisker(タリスカー)
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商品名タリスカー 10年
生産地スコットランド(アイランズ)
蒸留所タリスカー蒸留所
種別シングルモルト
度数45.8%
アメリカンオーク
価格(2023年1月時点)

タリスカー10年はディアジオ社の「クラシック・モルト・シリーズ」の中でもアイランズのエリアを代表するボトルです。

まさにスカイ島の荒々しい自然をそのままボトルにしたような強烈な個性を持っていると言われており、スモーキーかつ海風を感じさせるウイスキーとなっています。

また、タリスカーのラベルには「MADE BY THE SEA」と書かれています。

これは蒸留所が海際に立っているという意味に加えて、自然の恵みによってタリスカーの味わいが生み出されていることに対する感謝を表しているのだそうです。

「タリスカーを飲めば、潮風が吹くスカイ島の海辺で焚火をしているような、スカイ島の風景の中へと一瞬で連れて行ってくれる」という公式サイトの表現が言い得て妙だと感じました。

タリスカー蒸留所の特徴

タリスカー蒸留所
"File:Talisker distillery 100212.jpg" by Steffen Abel is licensed under CC BY-SA 4.0.

場所

タリスカー蒸留所は、スコットランドのアイランズに属しており、その中でもスカイ島に位置しています。

アイランズとは?

スコットランドのアイラ島以外の島々のこと。

歴史

年代出来事
1830年マカスキル兄弟が蒸留所を設立
1843年北スコットランド銀行のマネジャーであったジャック・ウエストランドが蒸留所を買収
1880年Roderick KempとAlexander Allenが蒸留所を買収
1916年ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド(現ディアジオ社)などが経営に加わる
1960年蒸留所で火災が発生、2年後に復活
1972年フロアモルティング廃止
1988年ディアジオ社のクラシックモルトシリーズに選ばれる
現在ディアジオ社が所有

ウイスキー作りのこだわり

蒸留所のウイスキー作りのこだわりは以下のとおりです。

  • 木製の発酵槽
  • ポットスチル
  • 潮風の影響

それぞれ詳しく解説していきます。

木製の発酵槽

タリスカー蒸留所の発酵槽
"Washbacks at Talisker Distillery" by Reading Tom is licensed under CC BY 2.0. / Adapted.

タリスカー蒸留所では伝統的なオレゴン松製の発酵槽を使用することで、乳酸菌による乳酸発酵を促しています。

また、発酵時間が長いことも特徴であり、通常の発酵時間は50時間程度ですが、タリスカー蒸留所では70時間とゆっくり時間をかけて発酵を行っています。

それによって、独特のフルーティーな香りと味わいを生み出しているそうです。

ポットスチル

タリスカー蒸留所のポットスチル
"Stills at Talisker Distillery" by Reading Tom is licensed under CC BY 2.0.

写真の手前に見える2基のポットスチルが、初回の蒸留を行うウォッシュスチル。

こちらはヘッドと胴体の間にボウルがあるような形状をしており、ボウル内で対流が起きることで雑味成分が抜けるためクリアな蒸留酒を生み出しています。

奥側に見える3基は、2回目の蒸留を行うスピリットスチル。

こちらは比較的小さく、くびれがないストレート型のスチルとなっています。

そのためウォッシュスチルとは反対に重い蒸留酒が出来上がる傾向にあり、タリスカーのスパイシーさの主な要因にもなっていると言われています。

タリスカー蒸留所のポットスチルの特徴

  • ウォッシュスチル:対流が起きることでクリアで軽い蒸留酒を生み出す。
  • スピリットスチル:ストレート型で重めの蒸留酒を生み出す。

上記のの2つを組み合わせて蒸留することでタリスカーの個性に繋がっている。

潮風の影響

タリスカー蒸留所の周りの風景
"Talisker Whisky Distillery" by Frank Pickavant is licensed under CC BY-ND 2.0.

見てのとおり、タリスカー蒸留所は海沿いに位置しています。

そのため、熟成の際には潮風の影響をかなり受けていると言えるでしょう。

ウイスキーを熟成している樽が外気を取り込むことでウイスキーにも潮風のフレーバーが付くと言われています。

冒頭でもお伝えしたとおり、タリスカーのラベルに記載されている「MADE BY THE SEA」という言葉はスカイ島の海や自然によってタリスカーの味わいが生み出されていることを示しています。

テイスティングレビュー

公式テイスティングノート

タリスカー10年の公式テイスティングノートのイメージ画像
輝くようなゴールド
香りほのかな海水の塩、生ガキそして柑橘系の甘みを感じさせる、力強いピートのスモーキーな香り
味わい煙るようなスモーキーさと力強いモルトの香味を伴う、豊かなドライフルーツの甘み。温かく、情熱的。のどの奥にペッパーの香りを感じる
余韻食欲をそそる甘みを伴った、広大な、長く温かいペッパーを伴うフィニッシュ。
参考:https://talisker-online.jp/lineup/y10.php

実際に飲んでレビュー

それでは実際に飲んでいきたいと思います。

タリスカー10年のボトルとグラス

まずは香りから。

磯っぽくスモーキーで、まさに波しぶきを連想させる。

何度か鼻を近づけると奥から甘い香りも感じ取れるが、波が強すぎて(?)甘さの種類はよくわからない。

そして一口いただく。

味わいは香りから想像できるとおりで、スモーキーでピリピリスパイシー!

麦芽由来っぽいまろやかな甘さがほんのり、若干の酸味も感じる。

後味は薬品のようなヨード香が漂う。

余韻はドライ。

そしてスモーキーで、薬品の香りに包まれる。

最後に一瞬塩味を感じた。

ここでも海が姿を現してきたか。

ごちそうさまでした。

非常に個性的なウイスキーだった。

まとめ

  • 香り
    磯っぽくスモーキー
    波しぶきを連想させる
    奥からほんのりと甘い香り

  • 味わい
    スモーキーかつピリピリスパイシー!
    モルトっぽい甘みと多少の酸味
    あとあじは薬品のようなヨード香

  • 余韻
    やはりスモーキー
    ヨード香が残る
    一瞬塩味を感じる

  • 総評
    海風とスモーキーさを感じるウイスキー
    スパイスのような刺激が心地よくてうまい
    まさに岩にあたる波しぶきを連想させる

レビューまとめ

この記事ではタリスカー 10年についての解説とレビューをしました。

レビューのまとめは以下のとおりです。

まとめ

  • 海風とスモーキーさを感じるウイスキー
  • スパイスのような刺激が心地よくてうまい
  • まさに岩にあたる波しぶきを連想させる

最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考になりましたら幸いです。

今回紹介したウイスキー

Talisker(タリスカー)
¥5,100 (2024/04/19 16:07時点 | Amazon調べ)

テイスティングに使用したグラス

-アイランズ, ウイスキー