この記事では、最近ウイスキーにハマってきた筆者がザ・グレンリベット12年を実際に飲んでレビューしていきます。
まだまだ初心者なので複雑な何種類もの味や香りを識別することはできませんが、ウイスキーを飲みなれていない初心者の視点に立ったレビューができると思います。
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基本情報
商品名 | グレンリベット12年 |
生産地 | スコットランド(スペイサイド) |
蒸留所 | グレンリベット蒸留所 |
種別 | シングルモルト |
度数 | 40% |
樽 | アメリカンオーク ヨーロピアンオーク |
価格 | 約4000円(2023年1月時点) |
グレンリベット12年は、初めて政府の公認を受けたグレンリベット蒸留所で作られたウイスキー!
公式サイトでは「はじまりのウイスキー」と称されており、シングルモルトウイスキーの原点であると言えます。
主にアメリカン・オークの空き樽で熟成されることでバニラのフレーバーが生み出され、その味わいは、スムース、フルーティ、複雑な、洗練された、楽しませてくれる、古典的などと表現されてきたそうです。
また、グレンリベット蒸留所は設立当初から200年近くほとんど同じ製法でウイスキーを作り続けており、まさに歴史を味わうことのできるウイスキーとなっています。
グレンリベット蒸留所の特徴
場所
グレンリベット蒸留所は、スコットランドのスペイサイドに位置しています。
グレンリベットとは「リベット川の谷」という意味で、その名のとおりリベット川沿いに立地しています。
歴史
年代 | 出来事 |
---|---|
1824年 | 蒸留所が英国政府公認第1号となる |
1884年 | 裁判によってジョージ・スミスのウイスキーだけが本物の証拠である定冠詞の"THE"を付けることが認められる |
1953年 | グレン・グラント蒸留所と合併しグレンリベット&グレングラント社となる |
1970年 | ヒル・トムソン蒸留所、ロングモーン=グレンリベット蒸留所と合併し社名をグレンリベット蒸留所とした |
1977年 | シーグラム社が買収 |
2001年 | ペルノリカール社が買収 |
2010年 | マッシュタンやポットスチルを増設し75%の増産が可能に |
2015年 | ファウンダーズリザーブが発売 |
ウイスキー作りのこだわり
グレンリベット蒸留所のウイスキー作りのこだわりは以下のとおりです。
- 設立当時から変わらぬ形状のポットスチル
- 木製の発酵槽
- 中硬水を使用
それぞれ詳しく解説していきます。
変わらぬポットスチル
グレンリベット蒸留所のポットスチルは、ヘッドと胴体の間にくびれのあるランタン型になっており、スチルの上部が細長くなっています。
くびれがあると対流が起きることで蒸気が長く留まり、雑味成分が抜けた軽めの蒸留酒が精製されます。
また、スチルの首が長いことによって軽い蒸気のみが上がりやすいです。
このポットスチルの形状は創設者であるジョージ・スミスの時代から変わっていません。
ポットスチルの交換が必要になった際にも、オリジナルのデザインが現代の銅職人によって慎重に再現されたと言います。
このような、繊細かつライトな蒸留酒を生み出すポットスチルがグレンリベット蒸留所の特徴の1つです。
木製の発酵槽
グレンリベット蒸留所が使用しているのは、伝統的な木製の発酵槽となっています。
以前の記事でもお伝えしたとおり、
木製の発酵槽は
- 発酵に悪影響を与える振動が伝わりにくい
- 保温性が高く乳酸菌の繁殖を促す
- 微生物が住みつくことで味わいに個性が出る
というメリットがあり、ウイスキーの味わいに深みを与えると言われています。
中硬水を使用
グレンリベット蒸留所では、仕込み水にジョシ―の泉(Josie's Well)からの湧き水を使用しています。
ミネラルを多く含む硬水はウイスキー作りに向いていないと言われることもありますが、グレンリベット蒸留所は設立当時からこの湧き水を使用しています。
そして、それがグレンリベットの個性や複雑なフレーバーにも繋がっていると考えられます。
テイスティングレビュー
公式テイスティングノート
色 | あざやかで明るい金色 |
香り | フルーティ |
味わい | ザ・グレンリベット特有のバニラ はちみつの甘さを伴う芳醇でソフトな風味 |
余韻 | 長くクリーミーで滑らかな余韻 |
実際に飲んでレビュー
それでは実際に飲んでいきたいと思います。
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まずは香りから。
おお、優しくて繊細な香りがする。
まずは、バニラや蜂蜜のような甘い香り。
続いて、ミルクのような香りがふんわりと。
それらが合わさってバニラアイスのように感じる。
しかし、それだけではなく爽やかでスッキリしている。
香りからは飲みやすさしか感じない!!
そして一口。
ほんのりと甘さが広がる。
それに加えて、若干のビターさ。
まろやかな口当たりでスパイシー感もあまりなく飲みやすい。
なぜかミルクを連想させる。
おそらく、このクリーミーさがそう思わせるのだろう。
余韻では樽のうまみを感じる。
アメリカンオークがここで現われたか!
そして柔らかい。
ビターさが口に残るのが心地いい。
ごちそうさまでした!
気が付けば200年の歴史に敬意を表しながら頭を下げている自分がいた。
まとめ
- 香り
バニラや蜂蜜の甘い香り
ミルクのような柔らかい香り
バニラアイス!?
それでいて爽やかスッキリ
- 味わい
ほんのりした甘さとビターさ
クリーミーがミルクを思わせる
スパイシーさがなくて飲みやすい
- 余韻
樽のうまみと柔らかさ
ビターさが舌に残り心地いい
- 総評
バニラアイスを思わせながらも爽やかな香り
クリーミーでほんのり甘く飲みやすい
クセがなく初心者に間違いなくおすすめできる1本
レビューまとめ
この記事ではザ・グレンリベット12年についての解説とレビューをしました。
レビューのまとめは以下のとおりです。
まとめ
- バニラアイスを思わせながらも爽やかな香り
- クリーミーでほんのり甘く飲みやすい
- クセがなく初心者に間違いなくおすすめできる1本
最後まで読んでくださりありがとうございました。
参考になりましたら幸いです。
今回紹介したウイスキー
テイスティングに使用したグラス
本記事では、「20代共働き”パワーカップルのたまご”の日常・資産形成ブログ」様が画像を提供してくださいました。ありがとうございました。
イギリスで生活しながら資産形成を行う夫婦のブログとなっており、リアルな海外生活の様子が面白いので興味がある方は是非ご覧ください!